2007年6月19日

供給し続けるエネルギー

長いことサイトの運営をしていますが、更新し続けるっていうのは大変なことだと常々感じます。

吸収した音楽を文章にして配信するには自分のエッセンスがないとおもしろくならないと思います。ライナーノーツや雑誌のコピーを真似するただのコピーではいけませんからね。しかしより多くの人の理解を得るだけの文才が必要なところはどうしようもなく難しいです。

文字以前に音楽に感動しなければ言葉も生まれて来ません。ただ聴いているだけでは、音楽を記憶できても解釈できていなければ評論も出来ないのです。それだけ集中してすべての音符とフレーズ、曲の構成、演奏家とその背景、録音にまつわるエピソードなどの要素も含めた上で聴いてこそ論評の準備が整ったと言えると思います。
マイルス・デイビスは、自身の「いつか王子様が」というアルバムが評論家たちに低い評価をつけられ激怒しました。評論家の誤解がもとだったので後ほど訂正され、今日では名作となっていますが、当時のマイルスは「音楽は聴く人が自由に感じてくれればいいことで、一部の評論家に定義されるべきではない」と反発しています。まったくそのとおりなのですが、やはり最低限の情報は流通させた方が良いので、批判することなく紹介することは必要だと思います。

また、ジャズピアノ研究室のコンテンツが本のように文字の羅列だけではウェブサイトとしては魅力に欠けるので、機能をフルに活かしデザインも大切にしなければなりません。四方八方手間かけるところはたくさんありますね。

いや、そこがおもしろいところであり、また励みになるところだと思うんです。そもそも当初言われていたのインターネットの利点が「誰でも世界を相手に自分をアピールできる」にあったと思うんです。初めは自己紹介のページだったり、日記などが主流でしたが、ブログなど技術の進化によりアフィリエイトや作品の発表の場など様々な目的で自分の意思表示が出来るようになっています。

ジャズピアノ研究室もゴタブンにもれず、小さな情報サイトではありますがアクセスしては楽しんでくれる方もいます。だからもっと頑張ってもっと楽しんでもらえるコンテンツにしようという活気も湧いてくるのです。

ちょっと弱気になりそうだったので自分を励ますために書いてみました。