2007年6月29日

ニューリリース!

AmazonWebサービスを使用したニューリリースを加えました。これにより、ジャズピアノ研究室でいつも最新のジャズアルバムをチェックすることができます!

2007年6月22日

アーティスト別ランキング

アルバム詳細のページに、そのアルバムのリーダーだけにしぼったアルバムランキングを追加しました!

例えばジャズピアノ研究室でビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」のアルバムにアクセスすると、左側のサイドバーにビル・エバンスだけのトップ10セラーが表示されます。

マイルス・デイビス、オスカー・ピーターソン、ハービー・ハンコック、チック・コリア、キース・ジャレットなど、有名アーティストのランキングを見るだけで意外な発見があります。どうぞお試しください!

2007年6月19日

供給し続けるエネルギー

長いことサイトの運営をしていますが、更新し続けるっていうのは大変なことだと常々感じます。

吸収した音楽を文章にして配信するには自分のエッセンスがないとおもしろくならないと思います。ライナーノーツや雑誌のコピーを真似するただのコピーではいけませんからね。しかしより多くの人の理解を得るだけの文才が必要なところはどうしようもなく難しいです。

文字以前に音楽に感動しなければ言葉も生まれて来ません。ただ聴いているだけでは、音楽を記憶できても解釈できていなければ評論も出来ないのです。それだけ集中してすべての音符とフレーズ、曲の構成、演奏家とその背景、録音にまつわるエピソードなどの要素も含めた上で聴いてこそ論評の準備が整ったと言えると思います。
マイルス・デイビスは、自身の「いつか王子様が」というアルバムが評論家たちに低い評価をつけられ激怒しました。評論家の誤解がもとだったので後ほど訂正され、今日では名作となっていますが、当時のマイルスは「音楽は聴く人が自由に感じてくれればいいことで、一部の評論家に定義されるべきではない」と反発しています。まったくそのとおりなのですが、やはり最低限の情報は流通させた方が良いので、批判することなく紹介することは必要だと思います。

また、ジャズピアノ研究室のコンテンツが本のように文字の羅列だけではウェブサイトとしては魅力に欠けるので、機能をフルに活かしデザインも大切にしなければなりません。四方八方手間かけるところはたくさんありますね。

いや、そこがおもしろいところであり、また励みになるところだと思うんです。そもそも当初言われていたのインターネットの利点が「誰でも世界を相手に自分をアピールできる」にあったと思うんです。初めは自己紹介のページだったり、日記などが主流でしたが、ブログなど技術の進化によりアフィリエイトや作品の発表の場など様々な目的で自分の意思表示が出来るようになっています。

ジャズピアノ研究室もゴタブンにもれず、小さな情報サイトではありますがアクセスしては楽しんでくれる方もいます。だからもっと頑張ってもっと楽しんでもらえるコンテンツにしようという活気も湧いてくるのです。

ちょっと弱気になりそうだったので自分を励ますために書いてみました。

ようやくわかってきたAWS

http://xml-jp.amznxslt.com/onca/xml?Service=AWSECommerceService&AWSAccessKeyId=1T5DF5CAWG9JCTFSSGG2&AssociateTag=pianohouse-22&Version=2004-10-04&Operation=ItemSearch&SearchIndex=Music&BrowseNode=562052&VariationPage=1&Availability=Available&Condition=All&MerchantId=Amazon&ItemPage=1&Sort=salesrank&ResponseGroup=Small%2CRequest%2CItemAttributes%2COfferFull%2CImages&ContentType=text%2Fhtml&Style=http%3A%2F%2Fwww.jazzpianolab.com%2Fjazz%2Fitem%5Fs.xsl

ここをクリックすると上記のURLへジャンプします。実はこれ、Amazon Web Serviceを使用したジャズの人気ランキングなんです。このURLの中にいろいろなパラメーターを設定してページを動的に取得します。同時にスタイルシートを併用してデザインも自由に設定することが出来ます。

まだまだ駆け出しですが、これを自由に使いこなせるようになるとジャズピアノ研究室もさらに充実してくると思われます。頑張るぞ!

2007年6月15日

愛の調べ

19世紀の作曲家、ロベルト・シューマンと、妻のクララの愛を描いた「愛の調べ」。初めて白黒映画を観ました。演奏自体はルービンシュタインによるものだそうで、音質からして1940〜1950年代の作品と思われました。

現代のCGによる映像美を主体とした映画とは違い、それぞれのキャラクターの役割がしっかりしていて、観ていて楽しかった(^O^)。歴史的事実に基づいた映画ですが、以下はネタバレ。

なかでも良かったのは、リストのリサイタルのシーン。リストによるシューマンの曲の編曲が派手すぎると、挑発的な態度に出たクララ。妻となり母となったクララは、あくまでも家庭を大切にした女性でしたが、それでもピアニストとしての情熱を秘めていたことが素晴らしかった。リストも、クララの評価に憤慨することなく、それでもシューマンのオペラを推しシューマンの成功の立役者となった。いかにシューマンが才能豊かでリストほどの実力者に尊敬され、またクララに愛されていたかを強調していたかと思います。

それだけ恵まれていたシューマンに訪れた悲劇がかわいそうでした。残念ながらシューマンは心の病を患い他界しますが、クララはブラームスに求婚されてもシューマンへの愛を貫き、生涯をシューマンの作品の編纂と演奏活動に費やすのです。

以前別の資料でクララとブラームスは不倫関係にあったと見たので、この結末はとても嬉しいものでした。愛だなあ〜って映画です。

2007年6月11日

Amazon Web サービス

日ごろこのサイトを更新するに当たって、「もっと動的に、もっと自由に」を目標にしていますが、データベースの更新をもっと簡単に出来ないものだろうかと考えていました。

簡単に、ということは、入力の量が少なくなるのが理想的で、サイト内での検索やアルバムの一覧作成に必要ない情報は入力せずともすまないものか。Amazonのサイトには豊富な情報が収められているので、例えばそこからXML形式で引っ張って・・・。

こんなヒントをくれたのはamzlshさんAmazonの商品を、ページの内容に応じて自動的に選んでくれるFlashガジェットというものです。なんとかっこいいものを作る人がいるのだろうと思いましたが、調べていくうちに以外に簡単にAmazonのデータベースにアクセスできることを知りました。

XML→XSLT

RESTという方式で、URLに必要なパラメーターを指定するだけでAmazon内のデータベースから情報を取得できる。ということで早速試しました。手順としては、

1.AmazonアソシエイトIDを持っていることが前提
2.Amazon Web サービスに登録しAWS Access Key IDを取得する
3.後はURLを作成するだけ

これらの手順はITメディアさんの記事が大変参考になりました。以下URL参照のこと

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0501/17/news004_5.html

しかし!

それだけでは不十分でした。確かに情報は取得できますが、ブラウザ上で表示するためにはXMLをHTMLに変換しなければならない・・・。XSLというやつですが、いかんせん使ったことないので困った・・・。やっとここまでたどり着いたのに、実用化への道のりは長いです。

勉強することしばしば、ようやく以下のサンプルまでこぎつけました。
リンクをクリックすると、画像と値段だけが表示されると思いますが、これはデータベースにないものを補う目的のためです。必要に応じてもっと自由にページを作れます。

ジョシュア・レッドマン「Back East」

Amazonアソシエイト・プログラムにはおまかせリンクとか、色々なリンクが用意されていますが、このWebサービスを使うともっと色々な方法でリンクや関連商品の紹介が作れるようになりそうです。

なかなか先行き険しいですが、楽しくなりそうです。
今後の進展にご期待ください!

2007年6月9日

U7H

かつてミケランジェリが来日したときにヤマハが宿泊先のホテル(確かオータニ)まで運んで貸し出したというU7H。ゴージャスな外装に加え、内部は全弦アグラフ採用、高級ハンマー、象牙鍵盤(写真は違う)…。いい音するなあ。全体的に安定してるし、スティック(押した鍵盤が戻らないなどの湿気による非潤滑障害)やフェルトの虫食いがあっても衰えを感じない。

現行のピアノにSU7という高級アップライトピアノがあるけど、これはその前身みたいですね。

ピアノって作ろうと思えば良いものができるものですね。フルコンサートピアノくらいまでいくとメーカーの顔にもなるピアノだからコスト考えずにとことん良いもの作るけど、アップライトは市場に合わせて設計しなきゃいけないところが泣き所ですね。

まあ、アップライトピアノそのものがコストパフォーマンス目的で開発されたっついう出発点があるから仕方ないです。

2007年6月4日

キース・ジャレット

カーネギーホールコンサート…数ヶ月前に購入
東京ソロ2002…先日購入

キース・ジャレットのピアノの奥深さにはいつも驚かされます。その都度ピアノの前に座ったときに思い描いた音楽をそのまま演奏する即興演奏にこだわったスタイルはジャンルの垣根をこえて、まるでキース・ジャレットというジャンルを作り上げているようです。

彼の演奏は他のジャズピアニストと比べるとポリフォニックな演奏が多いです。普通ジャズを含む多くのポピュラーピアノはモノフォニックと言ってコードが織りなすハーモニーの上にメロディが乗っていたり、またはあるメロディにコードが色付けしてハーモニーを生み出す形式が主です。しかしキース・ジャレットの場合は、一つのメロディがあって、それを取り巻く独立したメロディが絡み合って一つのハーモニーになっています。

このポリフォニックという手法は音楽の原点で、ヨハン・セバスチャン・バッハが確立させたもので、鍵盤楽器のために作曲された作品では最大4つのメロディが同時進行します。つまり2つのてで4パートのアンサンブルなのです。そしてキース・ジャレットの場合はこの複数のパートそれぞれが即興演奏でアドリブなのです。

キース・ジャレットもバッハを好んで演奏し、平均律クラビーア曲集やゴールドベルク変奏曲などの録音を発表しています。多分この影響が彼の即興演奏に反映されているのでしょう。

もちろん彼のピアノの美しさは彼の演奏そのものが素晴らしいからだと思います。今回東京ソロのDVDを見てようやく理解しましたが、脱力した両腕は本当にしなやかで、同作品のパート2dやアルバム「Melody at Night, with you」などのいわゆる癒し系の演奏はこの洗練されたタッチから生まれるのだろうと納得せざるを得ません。

よくビル・エバンスの影響を受けたピアニストの一人としてキース・ジャレットの名前があがりますが、当の本人はLetter From Evans誌のインタビューでそれを否定しています。ピアノトリオに力を入れている点ではエバンスと共通しますが、ソロピアノではキース・ジャレットは完全にオリジナルです。そのスタイルがこれからどのように進化していくのかが非常に楽しみです。

2007年6月2日

ノラ・ジョーンズのビデオ公開中!

Amazon.co.jpにてNot Too Lateのビデオが公開中です!

演奏している曲は「Rosie's Lullaby」というちょっとブルージーな曲です。ノラ自身がフェンダーローズを弾き語りでとっても味があります。ビデオのすぐ上にスペシャルコンテンツとあります。こちらは彼女の生い立ちやプロフィールがごらんになれます!

と今回の投稿の目的は、アルバムの宣伝をすることもあるのですが、同時にAmazon.co.jpのアソシエイトプログラムにある商品プレビューという新しい機能の実験でもあります。
上の「ノラ・ジョーンズのノット・トゥ・レイト」にマウスのポインターを持っていくと、ポップアップウィンドウが立ち上がり、アルバムの詳細を見せてくれるそうです。

もし良かったら試してください。