現行のピアノにSU7という高級アップライトピアノがあるけど、これはその前身みたいですね。
ピアノって作ろうと思えば良いものができるものですね。フルコンサートピアノくらいまでいくとメーカーの顔にもなるピアノだからコスト考えずにとことん良いもの作るけど、アップライトは市場に合わせて設計しなきゃいけないところが泣き所ですね。
まあ、アップライトピアノそのものがコストパフォーマンス目的で開発されたっついう出発点があるから仕方ないです。
ジャズピアノ研究室(www.JazzPianoLab.com)の編集記をつづるブログです。ジャズについて取材したことなどの裏舞台を披露します。
現行のピアノにSU7という高級アップライトピアノがあるけど、これはその前身みたいですね。
ピアノって作ろうと思えば良いものができるものですね。フルコンサートピアノくらいまでいくとメーカーの顔にもなるピアノだからコスト考えずにとことん良いもの作るけど、アップライトは市場に合わせて設計しなきゃいけないところが泣き所ですね。
まあ、アップライトピアノそのものがコストパフォーマンス目的で開発されたっついう出発点があるから仕方ないです。
昨日はグランドピアノの手入れをしてまして、そのとき改めて感じたのですが、グランドピアノのタッチとは精巧にできたものですね〜。
アップライトピアノよりタッチがいいから音がいいんだと思うんです。どの辺が良いのかというと、ピアニシモの許容範囲です。
アップライトピアノには残念ながらグランドピアノの繊細さを出すことができません。グランドピアノで鍵盤をゆっくり押すと、底につく直前にカックンという抵抗があります。ピアノ調律士はアフタータッチといいます。(余談ですが、シンセサイザーなどで鍵盤を押した後にさらに圧力を加えることで音色に効果を得ることもアフタータッチといいますが、これはまた別のものです。)
これがあるのとないので音量のコントロールのしやすさがぐっと変わるのです。じゃあアップライトピアノにもつければいいじゃん、と思うかもしれません。多分不可能ではないと思います。でもこれを実現すると、そのままピアノの値段はグランドピアノなみに高くなると思います。そこまでアップライトピアノの機能を充実させる需要がないのです。過去にヤマハさんがグランドピアノにしかないソステヌートペダルをアップライトピアノに付けたことがありましたが、しばらくしたらなくなってしまいました(2006年に復活しましたが)。
アップライトピアノとは、もともとグランドピアノを買えない、置けない人にピアノを普及したいという願いから生まれた楽器なので、そこまで高機能でなくてもいいんですね。全く違う楽器なんです。
いや〜グランドピアノって本当に素晴らしいものですね。
今日のお客様はびびった。
一見普通のおばちゃん。スーパーあたりで食材勝手そうなおばちゃん。ジージャンにジーパンで、靴も何のブランドでもないスニーカーで来店。
ああ、きっと子供のピアノを物色にきたんだろうな、程度に思っていた。
トゥルルルル・・・
と下降半音階を弾く。指の動きも見ればどのくらい弾いているかは分かる。少なくとも経験者、未経験者くらいは。
でも気になったのがピアノの音について好みを言うのだ。へえ、自分の好きな音とか分かるんだ。音楽好きなのかもな。と思って「どうぞ思いっきり弾いてください」と椅子をピアノの前においてみた。「それじゃ、ちょっと」と弾いてみるオバチャマ。
どひぇ~。
バリウマやんけ。指の動きこそ危なっかしく見えるけど、いきなりサテンドール弾きよった!!半音階利用してコード進行にぴたりはまってるやんけ。オバちゃ ん、やるな。ファンキーだな。マジびっくりしたよ。おお。次は「煙が目にしみる」かい。そのメロディーが俺のハートにしみるぜ。おいおい、左手跳躍かぁ ~。絶対トーシロじゃねーな。
しかし聞いても聞いても素性は教えてくれない。絶対この容姿からしてかなり年季の入ったピアニストだな。もしかしたら専門は歌かも知れない。でもすごいな。
何とか頼み込んで名前だけは聞けた。入ってきたときは買ってくれそうに見えなかったからため息ついちゃいそうだったけど、出て行くときは土下座寸前だった。
人は見た目で判断してはいけない・・・。