昨日はグランドピアノの手入れをしてまして、そのとき改めて感じたのですが、グランドピアノのタッチとは精巧にできたものですね〜。
アップライトピアノよりタッチがいいから音がいいんだと思うんです。どの辺が良いのかというと、ピアニシモの許容範囲です。
アップライトピアノには残念ながらグランドピアノの繊細さを出すことができません。グランドピアノで鍵盤をゆっくり押すと、底につく直前にカックンという抵抗があります。ピアノ調律士はアフタータッチといいます。(余談ですが、シンセサイザーなどで鍵盤を押した後にさらに圧力を加えることで音色に効果を得ることもアフタータッチといいますが、これはまた別のものです。)
これがあるのとないので音量のコントロールのしやすさがぐっと変わるのです。じゃあアップライトピアノにもつければいいじゃん、と思うかもしれません。多分不可能ではないと思います。でもこれを実現すると、そのままピアノの値段はグランドピアノなみに高くなると思います。そこまでアップライトピアノの機能を充実させる需要がないのです。過去にヤマハさんがグランドピアノにしかないソステヌートペダルをアップライトピアノに付けたことがありましたが、しばらくしたらなくなってしまいました(2006年に復活しましたが)。
アップライトピアノとは、もともとグランドピアノを買えない、置けない人にピアノを普及したいという願いから生まれた楽器なので、そこまで高機能でなくてもいいんですね。全く違う楽器なんです。
いや〜グランドピアノって本当に素晴らしいものですね。
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