2006年11月29日

マイルス・デイビス

今回データベースにアルバムの紹介をするにあたって、ジャズの帝王、マイルス・デイビスと彼のバンドについてよく知る必要があると思いライナーノーツや自伝を読み返してみた。自伝は10年ほど前だったが以前にも読んだことがあった。あのときは学生だったので、社会人になって読んでみるとまた違った角度から マイルスを見ることができる。

まず彼は人を育てるのが上手だ。決して他人をおだてるわけでもなく無論マイルスが媚びるなどということはない。彼の才能が絶 対的な説得力を持ってメンバーを納得させるのだろう。ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース・フィリー・ジョー・ジョーンズを 従えた最初のクインテットの前評判などはあまり良いものではなく、世間の期待は薄かった。それでも伝説になるようなアルバムを4枚も、しかもたった2回の 録音で完成させてしまう仕事振りは多くのビジネスマンも参考にしたいものだ。

とにかくスピードが要求される今日の社会では内容が煩雑になる傾向も多い。マイルスのような人物は自分の信念に従って短い時間の中で人を指導し、完璧に仕事をこなしていくのだ。勉強になった。次は1957年以降のマイルスの勉強に 入るが、新しいクインテットも楽しみだ。