2007年7月11日

無音鍵盤

グランドピアノの鍵盤はアクションと一体になっていて、写真のように引っ張って出すことができます。これを取り出してテーブルの上においても鍵盤は通常のピアノのように動くので、ふと無音鍵盤というものを思い出し遊んでみました。

ぽろぽろいじっていると、なんだか楽しくなって来たので曲を弾いてみることにしました。

まずは課題曲のバッハのシンフォニア。おお結構楽しいじゃないすか。ではついでにドビュッシーの子供の領分から、グラドゥス・アド・パルナッスム博士。この曲、いつも同じところで間違えるんだよなあ。ああ、やっぱり間違えた。え?音は出てないのに?

なんか自然とそんな感じがするのがおかしかったです。ピアノのニュアンスとかがよく現れてる気がしました。手の感触でしょうか。不思議なものです。

昔まだ電子楽器がないころは、ピアノ教室やコンサート会場で待機中の練習用ピアノとして、弦を抜いた音の出ないピアノというものがあったそうです。生徒はこのピアノでイメージトレーニングをしながら自分のレッスンまでの時間を過ごしたそうです。

現在でも持ち運び可能な無音鍵盤が製造されていますがなかなか高価なものだそうです。ベーゼンドルファーとか高級ブランドだった気がします。ググってみたけどありませんでした、残念。

でもこんな音の出ない鍵盤弾いて喜んでるなんて、ハタからみたら狂気の沙汰ですよね。このときは真剣に「ああ俺って本当にピアノ好きなんだな」ってナルシストしてました(^^ゞ。

ちなみに写真はグランドピアノの鍵盤を半分出した状態です。なんかおそ松くんのイヤミの出っ歯みたいでかわいいです。