2008年4月17日

毎年楽しみなピアノコンサート

昨日はピアノコンサートの鑑賞。
毎年うるま市民劇場で行われるイェルク・デームス氏のコンサートです。

過去にはいろいろな副題をつけて行われてきたこのコンサート、幻想曲の夕べ、即興曲の夕べ、モーツァルト生誕250周年記念などいろいろありましたが、今回はソナタの夕べ。
いいですねえ、ピアノソナタ。ピアノ曲の中では誰もが通るであろうソナタ。大作曲家はみんなピアノソナタを作曲していますね。

今回の選曲は
ベートーベン
ピアノソナタ第8番 ハ短調 作品13「悲愴」
ピアノソナタ第21番 ハ長調 作品53「ヴァルトシュタイン」
ショパン
バラード第4番 へ短調 作品52
ブラームス
ピアノソナタ第3番 ヘ短調 作品5
アンコール
ブラームス
ロマンツェヘ長調
ドビュッシー
月光
ベートーベン
エリーゼのために

最初から感動でした。
悲愴ソナタの出だしの和音でガツーンと入って、第3楽章ではもうノリノリでした!
ヴァルトシュタインは普段クラウディオ・アラウ氏の演奏を聴きなれているせいか(すごくゆっくり)、手の残像が見えてしまいそうなほど速く聞こえていまし た。この曲の第3楽章の主題ではもうピアノが絶好調に鳴り響いて、旋律に突き刺されそうなほどでした!気持ちよかったです。

後半は出だしから指がさえにさえわたって、鍵盤の上をスキーで滑っているような滑らかな音でした。途中メロディがブラームスのピアノ協奏曲に似ているところがあるような気もしましたが、これは今後の課題にしておきます。
最後のブラームスのピアノソナタは、「今夜はこの曲のために」というほどで、低音部から最後部までの音の響きもすばらしく、そのピアノを上手にコントロー ルしているデームス氏の技量と大胆さといいますか、すべてにおいて頭が下がる思いでした。弾けば弾くほどピアノになじんでいき、聴衆との一体感も増して いって実にすばらしいコンサートだったと思います。

またピアノの音がよろしい~。いい鳴り方していたなあ。オーディオでは聴けない音ってこういうものなんだろうな。

イェルク・デームス氏に感謝です。ありがとうございました。